地圏環境研究室へようこそ
持続可能な社会への貢献を目指して
原子力発電所から発生する放射性廃棄物の処分、福島第一原子力発電所事故による影響、揮発性有機化合物や重金属汚染による土壌、地下水汚染など我々が生活をしていく上で後送り出来ない環境問題が山積しています。地圏環境研究室では、これらの問題に地質学や水理学の観点からアプローチします。

研究室の紹介
研究活動を通して社会に貢献
地圏環境研究室における研究では、科学的な疑問を継続的に調査し、デザインを再考することが求められます。我々の研究の強みは、研究対象のシステムに影響を及ぼすメカニズムを理解するための、実験的および統計的なアプローチの広さと深さにあります。以下より現在進行中の研究プロジェクトに関する詳細をご覧ください。

研究課題
〇放射性廃棄物処分の処分
〇福島原発事故による環境影響
〇土壌・地下水汚染関連研究
〇その他、地質環境に関する課題

卒論・修論
2015年度
・福島県の津波浸水域における重金属類の調査(2015年度卒論優秀賞)
・東京湾岸域の3次元モデルによる液状化判定法の検討
・福島第一原子力発電所事故に伴う放射性セシウムの岩盤中の移行挙動に関する研究
・古地磁気的手法を用いた活断層の評価に関する研究
・日本列島に分布するコンパートメント構造の特徴について
・千葉県野田市における土壌・地下水汚染について
・凍土遮水壁の堆積岩の凍結に伴う透水性の変化に関する研究
・原発事故に伴う福島県南相馬市南部域における放射性物質の移行予測のための地質環境モデルの構築
・多摩川流域における河床堆積物の特徴について
2014年度
・多摩川における放射性物質の分布と特徴について
・荒川における放射性物質の分布と特徴について
・江戸川および中川における放射性物質の分布と特徴について
・千葉県野田市における地下水汚染状況について
・揚水試験を用いた文理学部周辺の浅層帯水層の評価
・日本列島を対象としたコンパートメント構造の分布とその特徴
2013年度
・放射性物質の岩盤中での移行評価のための地下水流動解析 -福島県飯舘村での例-
・地中熱ヒートポンプのポテンシャル評価のための地下水流動解析 (2013年度卒論優秀賞)
・荒川流域における放射性物質の分布の特徴について
・中川流域における放射性物質の分布の特徴について
・多摩川流域における放射性物質の分布の特徴について
・東京荒川・船堀干潟における貝形虫分布と堆積環境について
・ボーリング孔の割れ目頻度に着目した地質環境の長期変化に関する検討
2012年度
・茨城県守谷市周辺の空間放射線量率の分布の特徴について
・人工知能技術を用いた空間放射線量率の予測
-茨城県、福島県を例とした福島第一原子力発電所事故直後の空間線量率の推定-(2012年度卒論優秀賞)

自己紹介
教育活動
アウトリーチ
〇自己紹介など
元々、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する研究を、国の研究機関で行ってきました。2012年度からの現職では、その経験を活かした研究を行っています。原子力分野の言葉が難しく、内容も難しいイメージがあり、原子力ムラと評されることが多いですが、この問題をはじめ、ゴミ問題や汚染の問題の解決は現世代や将来世代の豊かな生活につながるもとの信じています。そのような想いを持った学生を世の中に輩出したいと考えています。
〇教育活動
担当授業
(学部)
・地球科学概論
・地質科学
・物質移行科学
・地球科学調査法(3年生ゼミ)
・卒業テーマ研究(4年生セミ)
(大学院)
・地質科学特論1
・環境情報特論
・地球科学特別研究(大学院ゼミ)
・地球科学特別講究
〇アウトリーチ活動
(学会関連)
・日本地下水学会理事
・日本応用地質学会 地下水研究部会委員/教育・普及委員会委員
・地盤工学会 規格・基準委員会幹事/廃炉地盤工学委員会委員
(学外委員など(最近のもののみ))
・日本原子力研究開発機構 瑞浪超深地層研究所の坑道埋め戻し等を対象とした民間資金等の 活用による事業に関する入札等に係る審査委員会委員 2019/09/01-2020/03/31
・日本原子力研究開発機構 岩盤中地下水流動評価技術高度化開発委員会 2018/08-現在
・日本原子力研究開発機構 ニアフィールドシステム評価確証技術開発委員会 2018/06-現在
・原子力環境整備促進・資金管理センター 回収可能性調査・技術高度化検討委員会 2018/06-現在
・原子力発電環境整備機構 技術アドバイザリー委員会 2017/04-現在
東京都世田谷区桜上水3-25-40